『空想フォレスト』/じん(自然の敵P)

「カゲロウプロジェクト」*1に興味は無い。しかし小説と曲のクロスメディアという取り組みはすごく面白いと思っていたし、曲はどれも耳障りが良くて好きであった。とりわけこの『空想フォレスト』が。

流行っている内に読んでおくべきだったんだろうが、そのころ僕は伊坂幸太郎とか三浦しをんにお熱であったため完全スルーとなってしまったのが少し悔やまれる。

「目を合わせると石になってしまう」
それは両親に聞いたこと
私の目もそうなっているようで
物語の中なんかじゃいつも怖がられる役ばかりで。
そんなこと知っているわけで。

『空想フォレスト』/じん

あれやこれやと説明しすぎの歌詞は好きではないんだけど、こういう物語形式の歌詞は絵本感覚で聞けるから結構好きだ。

一人で過ごす化物の少女に少年が優しく手を差し伸べてくれる…というガールミーツボーイなエピソードは王道だし普通に癒される。おかげでMV抜きでも場面を想像しやすい。

 

それに物語が一曲で完結してる。これ以上別の曲を聴かなくてもいいし、小説を読む必要も、ピクシブ百科事典でキャラクターの概要を知る必要もないのだ。すごく楽。

実際、僕がこの曲を知った時点じゃ企画の上で成り立つモノだなんて知らなかった訳で。

なのでそういった意味ではカップリング曲の「少年ブレイヴ」も好きだ。

アコギとピアノが優しくてすごく素朴なメロディがいい。そこに突然入るピロピロ音が聞き手の注意を引くんだけど、それが控えめなお陰で曲やキャラクターの雰囲気を崩してない。

「物語の中でしか知らない~」で突然リズムを外してから半ば強引に着地させるのもかなり面白い。

 

うーん、マリーちゃんかわいいなぁ。イヤホンを付けられる直前の泣き顔とかすごく庇護欲をくすぐられるよね!!どんな人物か知らないんだけど。

 

*1:未だにどんなモノかよくわかっていないので各々で調べてください…