『SPENSR』で深夜を過ごそう。【推薦】
真夜中は正真正銘自分だけの世界だ。誰も起きていない。誰も出歩いていない。誰も自分も事を気にしない。最高の時間であることは言わずもがな。そんな街に繰り出して歩きながら小躍りしたくなる夜はきっと誰にだってある。僕は度々あるぞ。
そんな夜を彩るものと言えば最高な曲だ。カッコいい曲が必要だ。イヤホンを耳に突っ込みながら歩いているだけで静かにノリノリになれる音楽が必要なのだ。
何がいいたいかというと僕は最近『SPENSR』(スペンサー)にお熱なのだ。たまらなく好きなのだ。
『SPENSR』は岡山出身のアーティストだ。彼の名前は名前が内海一希。なんか本名をいろんなところで目にするんだけど、そんな彼のソロプロジェクトがスペンサーという名前なんだろう。実はそこらへんよく知らないんだけど。色んなサイトを見るとそういう風に書いてあるから多分そういうことなんだ。
今年5月にリリースされたばかりの1stアルバム「MOTHER BOARD」からの一曲、『愛なんて』。一聴して思うのは「すげぇかっけぇなぁ…」だ。夜に合う。ごはんが進むレベルで合うのだ。
このソウルでエレクトロで…かつ落ち着ける感じ。めちゃくちゃグルーヴィだ。
明らかに日本人向けのポップスにローカライズされているんだけど、その加減が絶妙でたまらない。だって僕は日本人だし。J-POP大好きだし。みんなもそんな曲調に惹かれるだろう?最強だ。しかも彼はこんな曲がめちゃくちゃ得意なのだ。
そしてすごいのはこの曲に限らず、MVだとかミックスとかジャケットデザインとか。それらをすべて自分でこなしている点だ。『SPENSR』は生粋のマルチクリエイターなのだ。文句のつけようがない。
そしてこの1stE.P.「PRESS START」からの一曲。
ベースが良い。マジでいい。別にベーシストとかいう訳じゃない(と思う)のにかなりツボをつくベースラインじゃないか?ベースラインの良さはこれに留まらないぞ。
それにシンセの音が独特だ。古めかしいような、新しいような。有機物的かつ無機物的で…なんだろう、とにかくすごく筆舌しがたい音を出してくれる。それに合わせるように曲調も多彩で聞きごたえがある。
それになんか、ゲームを好きそうなところに勝手に親近感を感じている節がある。多分曲の飛び道具とかエッセンスとして取り込んでいるだけなんだろうけど、MVのふとしたところにゲームが好きそうな演出が成されている。
僕はチョロい故にそんな演出に騙されてしまう。君もゲーマーかい?(本人のTwitterが糸井重里とか小島秀夫をフォローしてるので恐らく合ってると思う。)
彼を聞くのに真夜中である必要はない。落ち着きたいとき、適度に踊りたいときなどいつでも聴ける。僕は眠りたいときとかに最近聴いてるぞ。マジでオススメ。
今日(9/9)も新E.P.がリリースされたんで今が聴き時です。
今年頭角を現したと言えば同じく岡山出身の藤井風。そのラインナップにどうにかして彼を加えたいのだ。どっちもカッコいいからね。
実は岡山出身で紹介したいアーティストはもう一人いるんだけど、それはまた今度。