『Colder & Closer』/TOPS

彼女らの素性は分からないんだけど聞きながらずっと「カッコイイナー…」と呟いている。久々に僕の琴線に触れる音楽に出会ったなという感じだ。

というか出会ったのは今朝だ。Apple Musicが教えてくれたおかげでそれからずっと聴いている。

 

すごく情緒感じる音楽だ。昔懐かしい歌謡曲っぽいし、それにカントリーっぽい香りも感じる。


謡曲っぽく聞こえるのはどう考えても曖昧な終わり方をするせいだ。フェードアウトする様に消えていく。

この曲が収録されたアルバム、『I Feel Alive』と同名のリード曲も同じフレーズを繰り返しながら徐々にゲインが下がっていく。こんなの聴くのいつ振りだろう。明かに意図的だ。

 それにボーカルの声が良い。線は細いんだけど、エフェクトやコーラスが乗っても全く邪魔にも煩わしくもならないという凄く寛容で不思議な声をしていると思う。ミックスの問題と言われればそれまでだけど。

 

TOPS。とにかくカッコいいから聴いてみよう。

『Every Day Is Night』/Gadoro

一日を変え、人生を変えるカクテルを!

『Every Day Is Night』…なんと言っても名曲である。ゲーム共々大好きだ。

そう、何を隠そうこの楽曲は『Va-11-hall-1a』というゲーム内で使用されているBGMだ。

 ゲームの感想書いてます↓

ゲームをざっくりと説明すると「サイバーパンク×オーダー給仕×ノベルゲーム」みたいな作品なのだが、この楽曲一つでその世界観を表現できてしまうぐらいゲームとマッチしている。

 

曲はジャズに電子音を追加した…俗にフュージョンと呼ばれるようなものに仕上がっていて、メロディもキャッチーな非常に良い曲だ。特に裏のベースが良い。

全体的にシリアスな印象が続き、メリハリもあんまりないというノベルゲーのBGMらしい曲だ。つまり特に盛り上がれるようなモノでは無く、平穏だということ。

でもそれでいい。だってノベルゲームの裏で「ボヘミアン・ラプソディー」が流れたら調子狂うじゃないか。ガリレオーガリレオー

それにメリハリが少ないとはいえ、ラスト30秒は聞いててワクワクする。カッコいい。

次々曲が切り替わるゲームの仕様上、ブツ切り感は否めないけどね。

 

うーん、いい具合に忘れてるっぽいしもう一回プレイしてみようかな。時間はあるし!!

『空想フォレスト』/じん(自然の敵P)

「カゲロウプロジェクト」*1に興味は無い。しかし小説と曲のクロスメディアという取り組みはすごく面白いと思っていたし、曲はどれも耳障りが良くて好きであった。とりわけこの『空想フォレスト』が。

流行っている内に読んでおくべきだったんだろうが、そのころ僕は伊坂幸太郎とか三浦しをんにお熱であったため完全スルーとなってしまったのが少し悔やまれる。

「目を合わせると石になってしまう」
それは両親に聞いたこと
私の目もそうなっているようで
物語の中なんかじゃいつも怖がられる役ばかりで。
そんなこと知っているわけで。

『空想フォレスト』/じん

あれやこれやと説明しすぎの歌詞は好きではないんだけど、こういう物語形式の歌詞は絵本感覚で聞けるから結構好きだ。

一人で過ごす化物の少女に少年が優しく手を差し伸べてくれる…というガールミーツボーイなエピソードは王道だし普通に癒される。おかげでMV抜きでも場面を想像しやすい。

 

それに物語が一曲で完結してる。これ以上別の曲を聴かなくてもいいし、小説を読む必要も、ピクシブ百科事典でキャラクターの概要を知る必要もないのだ。すごく楽。

実際、僕がこの曲を知った時点じゃ企画の上で成り立つモノだなんて知らなかった訳で。

なのでそういった意味ではカップリング曲の「少年ブレイヴ」も好きだ。

アコギとピアノが優しくてすごく素朴なメロディがいい。そこに突然入るピロピロ音が聞き手の注意を引くんだけど、それが控えめなお陰で曲やキャラクターの雰囲気を崩してない。

「物語の中でしか知らない~」で突然リズムを外してから半ば強引に着地させるのもかなり面白い。

 

うーん、マリーちゃんかわいいなぁ。イヤホンを付けられる直前の泣き顔とかすごく庇護欲をくすぐられるよね!!どんな人物か知らないんだけど。

 

*1:未だにどんなモノかよくわかっていないので各々で調べてください…

『FUNKY ウーロン茶』/SUPER BUTTER DOG

この曲を初めて聞いた時の衝撃はすさまじかった。ウーロン茶の歌なんて初めて聞いたからだ。

どこかで耳にしてからというもの、かれこれ10年以上は頭の片隅でずっとサビが流れ続けていた。 

やっとの思い出彼らにたどり着いたのも割と最近の話だ。

喉が乾いたら 流しこむだけ
イーアル FUNKY 烏龍茶
いい汗かいたら 流しこむだけ
イーアル FUNKY 烏龍茶
潤せ!潤せ! すぐに!!
涙こぼれたら 流しこむだけ
イーアル FUNKY 烏龍茶…

『FUNKY ウーロン茶』/SUPER BUTTER DOG

曲の一部ではなくこれが歌詞の全てだ。圧倒的なワードの少なさ。

しかも「ウーロン茶を飲む」と歌っているだけだ。どこが美味しいとか、あの子が好きだった、とかそういう情報は無し。ビールでも水でもコーヒーでもなく、ウーロン茶。アレが飲みたくなったから飲む。それだけ。

こんなの耳に残るに決まっているじゃないか。イーアルファンキーウーロンチャァ…

頭に10年も留まり続けるってことはそれだけキャッチーな曲だということの裏付けだろう。

歌詞が単純な分すごく楽に盛り上がれるし、メロディもカッコいい。ベースが特に良い。

PVのナンチャッテ中華感と、中華と言えばブルース・リーでしょ!みたいな安易さがすごく一般人の感覚に馴染む。楽しい曲だ。

 

 

最近見ないんですけど伊藤園のウーロン茶ってまだ売ってるんです??

『Surfer King』/フジファブリック

僕が学校から帰ると家ではよくフジファブリックが流れていた。母が好きだからだ。

小学校から高校にかけて家に帰ると何かしらの曲流れていたが、耳にした数が多かったのは彼らの曲だったような気がする。

 

しかしそれらの曲がフジファブリックだと知るのはボーカルの志村正彦が亡くなったと聞いた時だった。

母はひどくショックを受けていたし、その様子をみて僕も悲しかったのをよく覚えている。

しかしそれと同時に「母を泣かせたこいつ(ら)は何者なんだ?」という思わずにはいられなかったのだ。

 

そしてフジファブリックだと意識して聞いた初めての曲がこれだ。

この曲はほんとダサい。さらに志村は歌が上手くない。前奏のジョークみたいなギターとフワッとした歌いだし。初めて聞いたときには何もないところで転んでしまったような感覚に陥った。

当時の僕はシリアスな面持ちで聞いたのに…なんていうか。こんなはずじゃなかったのにという感じだ。

 

しかしどういうわけか、この曲はカッコいい。それに楽しい。フワッとして歯切れがいい歌でもないのに。

けらけら 笑っちゃうぜ このコメディアン

ケセラセラ どうでもヨークシャテリア

ボード代わりのレコードにノルよ

サーファーもどき アメリカの波

相当愚かなメメメメメリケン!!

『Surfer King』/フジファブリック

”どうでもヨークシャテリア”……ってなんだよそれ。肩から力が抜けていく…

 

楽しい曲調なのに「メリケン」とか(今どき色んな意味で使いづらいだろうに。)サビを「フフフ…」で迎える勇気とか、この悪ふざけしまくった感じの曲がフジファブリックの神髄だと僕はずっと思っている。

というか、そういう曲は意外と多い。「B.O.I.P.」とか。

 

デコトラの中心でゲイシャやらニンジャやらが踊り狂っているPVもなかなか個性的だ。さらにメンバーの雰囲気もやけに野暮ったいから笑える。

 

思い出深くてカッコいい、大好きな曲だ。